ギャンブル依存症はどうすればなおる?

ゲームは仕事のストレスを解消したり息抜きとなりますので人間には必要なことと言えますが、しかし仕事が出来ないほどあるいは家族を全く顧みないほどギャンブルに打ち込んでしまったり、あるいはそれが出来ないとまるで息を止められているほど苦しい、といった症状がみられるならそれは、ギャンブル依存症といえます。

ギャンブル依存症になったらどうなるか?

ギャンブルをしている人は「たまたま今日は負けてしまったけども、明日はきっと勝つに違いない」とか「もう少し頑張れば勝ったに違いない」といったことを考えてどんどんとお金をつぎ込んでしまい、子どもの養育費やお稽古事や学費にまで手を付けてしまうケースも後を絶ちません。
さらに依存症に陥った人のなかには、攻撃性が強くなり愛する家族にさえも暴力を振るうようになる人もいて、包丁やナイフなどを家族に突きつけたり、生まれたばかりの小さな乳児にさえ手を挙げることさえいるほどです。
それでギャンブル依存症というのとても恐ろしいことと言えるのです。
ギャンブル依存症は本人が苦しいだけではなく、一緒に住んでいる家族にもとても迷惑をかけますのでもし自分がギャンブル依存症と気付いたならあるいは、依存症であることを周りから指摘されたなら、反抗したり腹を立てるのではなく、冷静に受け止めでできるだけ早いうちに手を打つ必要がありますが、いきなりすべてのギャンブルを一切やめるというのは難しことですので、少しずつ時間を減らすのですが、最初は低くてもかまいません。

ギャンブルに費やす時間を少しずつ減らす

例えば、毎日朝から晩までギャンブルに費やしていたなら時間を決めてギャンブルに使う時間を少しずつ、さいしょは5分もしくは10分ずつでも構いません。
横にタイマーなどを置いて時間が来たらアラームが鳴るようにするのです。
そしてギャンブルに費やす時間を少しずつ減らすことが出来たなら、毎日するのではなく週に4日、と行う日を決めることで徐々にギャンブルを行わなくても平気になってきます。
ギャンブルをしていた時間を散歩したり家族と一緒にお弁当をもってピクニックなどに出掛けるなら、気がまぎれますし何か新しい趣味を見つけるのもいい方法といえます。
新しい趣味を見つけてそれを楽しめるようになると、ギャンブルのことは全く見向きもしなくなるかもしれませんので、新しいことを始めることはおすすめです。

達成できたら自分にご褒美を挙げる

また、もし達成できたならと自分にご褒美を挙げるのも一つの方法です。
例えば「頑張れたら美味しいケーキを買う」とか「家族と一緒にランチに行く」ということなどです。
とはいうものの、依存症に陥った人は自分一人だけの力では立ち直ることは難しいといわれています。
それで、自分の力ではどうすることも出来ない、あるいは家族のすばらしい助けや協力があってもなかなかやめることが出来ない、といった場合には思い切ってギャンブル依存症の治療を行っている医療機関や専門機関を受診することをおすすめいたします。
精神科や心療内科で診てもらうことも出来ますが専門医は依存症になった原因を一緒に考えるとともに、どうすれば辞めることが出来るか、そしてギャンブルに対する渇望に対するスキルを学習し、心理的、社会的な問題を積極的に取り上げて自分の生き方を改める心理療法をすすめるかもしれません。

グループでの療法が効果的という研究結果も出ている

ギャンブル依存症に聞く効果的な薬物は、日本では今のところ確立されていませんので、こういった心理療法が主な治療法といえます。
自分一人の力では立ち直ることが出来ませんので、グループでの療法が効果的という研究結果も出ています。
「自分はもうだ絶対に克服することなど出来ない」「家族は自分のことを見放している」というネガティブな気持ちを持っている人でもグループに参加し、同じような経験を持つ人たちと話すことで一緒に克服する力が沸き上がります。
グループの中には、すでに依存症を克服して今では全くギャンブルに目を向けなくなった、という人もいますので、そういう人から実体験を聞くならより一層頑張る力が沸き上がることでしょう。
ギャンブルから離れるなら、仕事や恋愛や趣味に思いっきり打ち込むことが出来ますし、家族と過ごす時間もふえてきます。

自分自身が「ギャンブルを辞めたい」という意志の強さを持つ

これまで家族を全く顧みずに自分のことばかり考えていた人も、愛する家族がいることの幸せをかみしめることが出来ます。
もし依存症に陥っているのが父親であれば、依存症を克服することで尊敬される強い父親、となることが出来ます。
子どもにとっても、家族のために一生懸命働き頑張ってくれている父親が家にいる、というのは嬉しいことですし、こどもにとっては家庭が癒しの場もなります。
依存症は、決して克服できない問題ではありませんし、克服するのに周りには助けてくれる人たちや場がたくさんありますので、ぜひそのような人たちに助けを求めることは重要なことです。
しかし、一番重要なことは、自分自身が「ギャンブルを辞めたい」という意志の強さを持つことです。